指でさようなら






二人の距離やすれ違いが、一つの言葉で埋められたら。
こんな想い抱えることもなかったのに。


あの日駅まで歩くと彼女は少し立ち止まり、振り返った。
「許せなかったのは、結局何だったの?」
僕としては少しだけでも抱き締めたかったけど、迂闊にも溢れそうな涙を
堪えているだけで精一杯で。
「…サヨウナラ。」
こんな終わり方、こんな泣き方なんて、笑えない。

それから15年が経ったかのように1日が流れ、僕はその15年間1度も何も
口にしていない。目が覚めても白い壁は白いままだし、彼女の唇が触れた僕の
髪も伸びっぱなしで去年の暮れに街で聞いた彼女の答えを、思い出している。

「地球、終わるとしたらどうする?」
「ウチの猫とあなたを連れて、水平線まで行く。」
「何で地平線?」
「世界の終わりを見届けるの」
「『世界が終わるまでまっててベイビー』?」
「BLANKEY JET CITY」
「当たり。『紅茶飲み干して静かに』は待たない。」
「THEE MICHELLE GUN EREPHANT」
「当たり。」

『男と女なんて結局は違う種類の生き物』なんて彼女の口からそんな言葉が
出るなんて、思わなかった。甘いメロディはいつも人を酔わせるけれど、今の僕は
ホントにほんの少しの心の余裕も無い。煙草を咥えた彼女の口元もそのまま記憶にあるし、
彼女が置いていったセーラムの箱もそのまま。

悲しみなら最後まで、悲しみのままであって欲しい。
それが時間を経ても思い出になんてならないで欲しい。
いつも思い出は綺麗に切り抜かれてスクラップされて。


多分僕が許せなかったのは、見つからなかった言葉。

多分僕が許せなかったのは、僕。


「じゃあ、あなたは地球が終わるとしたらどうする?」
「君を連れて逃げる。」
「逃げられなくても?」
「どこまでも。」
「飼ってるウサギは?」
「邪魔になるだろうから、お別れ。」


『サヨウナラ』



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はーい、それでは現在のあたしの視点からツッコんでみましょう。

っていうかツッコみというかね、大前提として。

これ、ほとんど全文パクリです。

谷口崇さんというシンガーソングライターの方の数々の歌詞と設定を丸パクしてます。
それどころかタイトルの『指でさようなら』も完全にパクってます。
あああああ…著作権ってなぁにぃ?アタシわっかんなぁいー。←逃げましたよコイツ
これねぇ、イタい(まぁ今にして思えば、ですが )ことに印刷物として残ってるんですよ。
高校の文芸同好会の発行した文芸誌として……。あたし以外誰ももう持っていないとは思いますが…。

持ってる同級生、いましたらすみやかにお庭で燃やして下さい。



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