きょうの雨はそんな雨






ああ愛おしい、ああ憎らしい。
捨てることすら考えなかった、貴方。
あっけなく紙くずのやうに貴方を捨てる、あたし。
心に痛みなんぞありませぬ。
ただ貴方が邪魔になっただけ。
何故あたしをその懐に自分の物として抱き込むの？
あたしはあたしの物であって、あたしは貴方の物ではないのです。
優しくしてくれるのなら、誰でも良し。
恋は盲目なんて言葉は信じておりませぬ。


あたしはどこかおかしいのでせうか？
あたしはどこかおかしいのでせうか？
答えてよ。


愛なんて所詮まがいもの、夢見がちな貴方に一言申し上げませう。

「ｂａｂｙ，ｐｌｅａｓｅ　ｇｏ　ｈｏｍｅ」


こんな雨の中びしょびしょと濡れてゐるのはね。
狂ったあたしに罰を与える為。
傘なんか差し出さないで、お願い。
もうがんじがらめですもの。
失って気づく物など、無きに等し。


低能なあたしを叱って。愚鈍なあたしを嬲って。淫猥なあたしを縛って。
辛辣な言葉で突き刺して。最低だって罵って。混沌と殴って。


雨が匂ひを甦らせ、滴る滴が記憶を甦らせた。



今日の雨は、そんな雨。


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…これもイタいですねぇ。ってまぁ、ここに乗っようとしてるモンに恥ずかしくないモン
なんか無いわけですが…。１７歳の時に書いた文章です。

取りあえずこの頃あたしは椎名林檎に傾倒しておりました。旧仮名遣いとか言い回し
とかそれっぽいですねぇ。こんな女イヤですねぇ。おまけにそれにミッシェル好きも加わり
（ベイビープリーズゴーホームんとこですね）、更にこれ書いたのは当時付き合ってた彼氏を
フった直後。勢いとナルシシズムだけで書き散らしたモノなわけです。強烈に匂いますね。
負のナルシシズムと、それに酔っている若き匂ひが…。
それに最後らへんはグレイプバインも軽くパクってます。イタたたた…。